2006年2月、Anti-Yoというアメリカのヨーヨーメーカーの"eetsit"と言うヨーヨーを
手にしました。当時は金属リムヨーヨー全盛期で、フルメタルヨーヨーは珍しく、自分
にとっても初のメタルヨーヨーでした。デザインの良さと、その高級感は申し分ないの
ですが、
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Anti-Yo "eetsit" |
しかし、メタルヨーヨーを使う満足感は大きく、どうにか戦える仕様にできないかと考え、思い立つ度に材料を買っては、パッドの試作をしていました。
各種ゴム、ステッカー類、テープ類、γゲル、に対し各種両面テープ。奇抜なもの
各種ゴム、ステッカー類、テープ類、γゲル、
だと、ポケモンパンについてくる少しざらついたシールまで試しました。組み合わせ
も含めるとかなりの数の試作を行いましたが、極浅いレセスに合う、薄くて耐久性も
高く、滑りも戻りも良いレスポンスはなかなか得られませんでした。
も含めるとかなりの数の試作を行いましたが、
高く、
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当時の写真 |
そんな中、
リングを入れて使っているのを見て、シリコンなら
行けるんじゃないか、と思い、早速試作。最初は
上手く行きませんでしたが、 シリコン系の接着剤を
入手し、漸く実用的なパッドが完成しました。
この接着剤が偶然ピンク色であった為、ピンク色が
この接着剤が偶然ピンク色であった為、
特徴的なパッドとなりました。
同年12月、早速このパッドを付けたeetsitで、2007年度関東大会に出場したのですが、
結果は優勝。これは、国内で初めてフルアルミヨーヨーを使った優勝であったと記憶
しています。
結果は優勝。これは、
して
これにより、メタルヨーヨーの実用性が示されたと共に、自作したピンクのシリコン製
パッドの性能も保証されたと思っています。
それから間もなく、そのパッドがSpinGearの長谷川さんの耳に止まり、販売させていた
それから間もなく、
だけることになりました。名前は、当時販売されていたキムパッド等と同様に、自分の
名前を文字り、"iPad"としました。以降、メタルヨーヨーの充実と共に、パッドもサイズや
厚みを増やしつつ、多くのプレーヤーに使用していただき、販売させていただける
ショップも増えました。
また、海外にもその名が広まり、Anti-Yoの"the BSP"、国内でもYOYOJOKERの
"UROBOROS(1st lot)"の初期搭載パッドとして利用していただきました。
また、海外にもその名が広まり、Anti-Yoの"the BSP"、国内でもYOYOJOKERの
"UROBOROS(1st lot)"の初期搭載パッドとして利用していただきました。
■改名とリニューアル
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旧IrPadロゴ |
2010年、apple社から同名のタブレットが販売されると
言うことで、ややこしいのと無用な問題を避けるため
に名称を集った中から"IrPad"に改称。ロゴやTシャツ
も制作し、順調と思われていた中、パッドに使用して
いたピンクの粘着剤が生産終了。そこで、新たにシリ
コン自体を、今までと同じ色になるように調色したピン
ク色で染め、より物理的に優れた接着剤を使用、各種
テストを経て、"IrPad 2011"として5年越しのリニュー
アルを果たしました。ロゴも新しく作り直しました。(文頭)
■"Team IrPad"と近日の動向
時系列的には、IrPad 2011が発表される前ですが、2011年度東日本大会直前に、
身近なプレイヤーであり、練習仲間であり、IrPadを愛用してくれていた藤坂達也氏・
橘保貴氏と共に、半ば勢いで"Team IrPad"を形成。海外では、セントラルベアリングや
G-string等パーツメーカーがプレイヤーを支援しているのに、日本ではそのような例
はなく、ならばIrPadがそれをしよう、結果、レスポンスパーツのチーム結成という、
他に例を見ない試みとなりました。
大会会場で販売した IrPad bottle |
今や、ヨーヨーリクリエーション用各サイズは、オーナーに
よりヨーヨーリクリエーション公式オプションとして認められ
ています。
Team IrPad については、この全国大会を機に飯塚隆大氏、徳渕皓要氏を迎え、
また、同大会にてメンバー全員が決勝に出場した上で、藤坂氏が1A部門で「優勝」、
徳渕氏が同部門4位入賞、橘氏が3A部門3位入賞・エクストリームトリック賞受賞と、
ポテンシャルの高さを見せ付けました。
メンバー5人分の紹介も兼ねて、"IrPad Movie"と称したショートムービーも公開。
それぞれ順調に再生数を伸ばしています。
以下は"IrPad Movie"プレイリストです。
■総括
このように、"IrPad"は、1つのレスポンスパーツとしては随一の歴史を持ち、
現代のヨーヨーシーンの少なくない場面で存在感のあるものとなってきたと
感じています。それも、Team IrPadのメンバーを始め、多くのヨーヨープレイヤー
に愛用していただいていることによる所が大きいと、常々感じています。
今後も最前線の競技者からビギナーまで、幅広い層の意見やニーズを
考慮し、それぞれにとって最高のレスポンスパーツを提供していく事を念頭に、
一製作者としても、加工クオリティ、品質管理の維持・向上を心掛けていきたい
と思います。
今まで"IrPad"を使用していただき、ありがとうございました。
今後も、"IrPad"をよろしくお願い致します。
2011年5月24日
岩澤 亮介
追記
最近は、旧型と新型のハーフ、というセッティングがお気に入りです。
今年の全国大会もそのセッティングで出場しました。
旧型は今後生産する予定はありませんので、手に入る今の内に
入手しておくのが良いかも知れません。
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